netshopオープンへの道 VOL38 −商品の盗難と信じるという選択−



そんな働く元気を取り戻して

その働く元気の元になっている

ギリシャのブティックの店長から、

ギリシャ出張&プライベート旅行直前の

3月の末ごろに電話があった。

 

 

追加オーダーをいただいて

送った分の商品の一部の4,5点が入ってないというのだ。

 

 

そんなことは、ない。

確かに何回も検品をして送った。

 

それに、送ってなかったら、ここに在庫があるだろう〜

 

 

しかも、どれも、値段の一番高い

イギリスのCHARLES CLAYTONの

ストライプ生地シーリーズと

リバティシルクプリントシリーズである。

 

 

中には、普段、オーダーを受けていない

サイズ44の上下、スーツを

ブティックの店長が彼女用に強く望んだので

一点だけ特別に仕立ててもらって、送っている。

 

 

運送会社が盗んだのだろうか?

 

 

ブティックの店長がいうには、

パッキン(梱包)は、開けられた様子がないという。

いかにも、私がミスで入れ忘れたかのようだ。

 

 

とにかく、ないというものは、しょうがない。

生地があったので、至急、仕立てて送ることにした。

 

 

裁断が終わったころ、

ブティックから、連絡が入り、

再送してくれなくていいので

その分を返金してほしいという。

 

 

お客様がそういうからには、

私は、それを飲まなくては、いけない。

 

領収書を作りなおし、

総額800ユーロの返金をした。

 

 

しかし、どう考えても、謎の話なのである。

運送会社は、ブティック指定の欧米の会社を使っている。

これから、度々、同じようなことが

起こることを考えると、ぞっとする。

 

 

ちょうどよく電話がかかってきた

この間のショールームで意気投合したジョージア人

同業者フレンドに話してみた。
 

彼は、1秒も間を置かず即答した。

 

 

「それ、ブティックの従業員が盗んだんだよ。

僕も、経験ある。他にも、よく聞くよ。」

 

 

「え・・そんなような人たちに見えなかったけど!?

大好きな人たちなのに、信用できないなんて悲しい。」

 

 

「いや、オーナーでなくて、ブティックの従業員。」

 

 

人を、疑いたくないけど、

そうやって考えてみると、つじつまがある。

 

 

最初にオーダーした商品が届いた。

もうちょっと売れそうだから、追加オーダーをかける。

ついでに、自分たちが、ブティックで着るお洋服も頼む。

だけど、お給料から、払うには、高すぎる。

それで、伝票上で、請求されてない商品なら

そのまま、着ていればいいだけだ。

オーナーが店に顔を出すことは、極めて少ない。

そして、パリに住んでいる私にも、チェックは、できない。

 

だから、再送をキャンセルする必要があった。

 


結局、真相は、確かめることができない。

 

 

日本人として、ものすごく、ショックだった。

日本の会社と取引してる限りは、そんな問題とは、無縁で

正直で、相手を思いやっての取引だった。

 

 

これから、行こうとしているギリシャ・・

そのブティックが信用できない。

 

 

行くのを、やめてしまおうかとも、思った。

 

 

しかし、オーナーたちが、やったことでない。

それに、従業員ドロボウ説も仮設で、

本当に途中のどこかでなくなったのかもしれない。

 

 

人を信じることと、防衛策・・

 

 

難しい決断だった。

 

 

同業者ジョージアン・フレンドは、これからは、

納品する伝票のその横に、チェックをいれて

送ることを、提案してくれた。

そうすれば、私の入れ忘れを指摘されにくいということだ。

 

 

ものすごく納得して、それからのすべての伝票には

チェックを入れるようにした。

 

 

そして、私は、もう一度、信じてみることにした。

 

 

次、同じことが、起ったら、

そのブティックとの取引をやめようと・・

 

 

実のところ、心の奥深くでは、

もし、盗みを平気で働くような従業員だったら、

一緒に、付き合っていくのが、

嫌な気持ちもあったことは、確かだ。

 

 

それでも、あえて、それを表ざたにせず、

オーナーたちにも、あえて、言わず・・

 

 

黙認することで、もう、2度と同じことが

起こらない気がしたのだ。

 

ことを追及すれば、

私が、彼女たちを疑っていることになる。

 

 

ギリシャで、再会したMちゃんにも、

同じことを言われた。

 

 

「恵美ちゃんを、直接、知らないときは、

そんなこと、できたかもしれないけど

今、こうやって顔を合して商談した後には

もう、2度と、そんなことは、できないと思うよ」

 

 

Mちゃん、いいこと言う!

 

 

そして、その後、2度と盗難は、起きなかった。



つづく。。


*このカテゴリーのブログは物語り形式になっています。今までのお話を読みたい方は、こちらへ


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平野 恵美(megu)

皆様の期待にこたえられるよう、かわいい商品を企画、提供していきたいと思います。
また、ブログではヨーロッパのもろもろについて書いていきたいと思います。
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