netshopオープンへの道 VOL17  −とっても、日本人な私を感じる−



動物園は、半年以上も離れていたせいか、暖かく迎えられた。
私より給料をもらっていたフランス人の男の子は、いなくなっていた。


当時のフランスは、お試し期間などの短期の契約は、
法律で6ヶ月までしか、延長できなかった。
その6ヶ月を過ぎて、
その人を雇用する場合は、永久契約にかわり、
解雇をしたい場合は、
解雇後の半年間の給料の何十パーセントかを
会社側が、払わなくては、いけない。

そして、彼は、半年後に消えたのである。

変わりに、新しい経験豊かなデザイナーの女の子が来ていた。
彼女が、私に、ブロッコリーとロックフォーのキッシュのレシピを
教えてくれたアン・ソフィーである。
彼女も、自分のブランドを趣味的に始めており、
月、火、水の週3日だけ来ていた。

そして、前回からいるオレリーは、相変わらず午前中だけの勤務。
と、言うのは、
彼女は、フリーランスデザイナーで
複数の会社と仕事をしているのだが、
毎日の孤独を避ける為と人との交流の為、
半日内勤をしていたのである。


で、もって私は、前回は、オレリーと同じように半日内勤だったが、
MEGUの仕事と両立しやすいように、週三日制にしてもらった。


このように、フランスは、勤務時間とかが、交渉しやすい国かもしれない。


ちなみに、社長は、子供達の学校が休みの水曜日は、会社には、来ていない。



しかし、1ヶ月もすると、
そのみんなのばらばらの勤務体制が、
連絡、報告で問題をきたしたのと、
私1人で、週三日でパターンを引いていて、
大変だったので会社が、
アシスタントをフルタイムで取ってくれた。


アシスタントで採られたベロニクは、パタンナー経験がなく、
仕事をすべて教えなくては、いけなくて大変だったが、
彼女のおかげで、私の二回目の動物園勤務は、はるかに快適だった。

彼女は、とっても、繊細な心の持ち主なのか、
毎回、私が会話についていけないでいると、
説明してくれたり、話を振ってくれたりした。


が、やっぱり”とっても日本人を感じるときがある”


それは、週1回のモデルを使った試着検討会のときである。


毎週火曜日の朝、(そのときが3人が揃う唯一の日だから)
社長も交えて、検討会がおこなわれるのだが、
まず、モデルの女の子が、着心地を言う。
それと同時に、みんなが意見や思ったことをがんがん言うのだが、
その表現力の豊かなことといったらありゃあしない。


私は、両親にかなり欧米的に育てられ、
自分の意思、意見をもって生きていくよう教育され、
いわゆる"自由本坊だけど、責任は、きちんと取れ"みたいな中で育ち、
日本の会社でも、はっきり意見を述べる数少ない社員だった。
たまたま、そうゆう意思を持った人の方が
好きな上司に恵まれてもいた。


それでも、それでも、それでも、


彼女らに押されて、一言も発言できずにいる自分がいる。


それに、彼女たちは、褒めるときの言葉も、何種類も使う。


なんでも"かわいい"ですましてしまう日本人の私には、
かなり、日本人をあらためて認識させられる場面だった。


そんなかんだで、まだまだフランス人との仕事の仕方には、
学ばなければ、いけないことも、多かったが、
なかなか、快適な第二回目の動物園勤務となった。


また、それは、自分の会社を設立して、
さまざまなフランス人と取引などをして、
私の中に、自信が少し芽生えたのも影響しているのかもしれない。

つづく・・

*このカテゴリーのブログは物語り形式になっています。今までのお話を読みたい方は、こちらへ


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平野 恵美(megu)

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